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+# スキーマの追加 - 例
+
+JSON Schemaに追加する情報を定義することができます。
+
+一般的なユースケースはこのドキュメントで示されているように`example`を追加することです。
+
+JSON Schemaの追加情報を宣言する方法はいくつかあります。
+
+## Pydanticの`schema_extra`
+
+<a href="https://pydantic-docs.helpmanual.io/usage/schema/#schema-customization" class="external-link" target="_blank">Pydanticのドキュメント: スキーマのカスタマイズ</a>で説明されているように、`Config`と`schema_extra`を使ってPydanticモデルの例を宣言することができます:
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+```Python hl_lines="15 16 17 18 19 20 21 22 23"
+{!../../../docs_src/schema_extra_example/tutorial001.py!}
+```
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+その追加情報はそのまま出力され、JSON Schemaに追加されます。
+
+## `Field`の追加引数
+
+後述する`Field`、`Path`、`Query`、`Body`などでは、任意の引数を関数に渡すことでJSON Schemaの追加情報を宣言することもできます:
+
+```Python hl_lines="4 10 11 12 13"
+{!../../../docs_src/schema_extra_example/tutorial002.py!}
+```
+
+!!! warning "注意"
+ これらの追加引数が渡されても、文書化のためのバリデーションは追加されず、注釈だけが追加されることを覚えておいてください。
+
+## `Body`の追加引数
+
+追加情報を`Field`に渡すのと同じように、`Path`、`Query`、`Body`などでも同じことができます。
+
+例えば、`Body`にボディリクエストの`example`を渡すことができます:
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+```Python hl_lines="21 22 23 24 25 26"
+{!../../../docs_src/schema_extra_example/tutorial003.py!}
+```
+
+## ドキュメントのUIの例
+
+上記のいずれの方法でも、`/docs`の中では以下のようになります:
+
+<img src="https://fastapi.tiangolo.com/img/tutorial/body-fields/image01.png">
+
+## 技術詳細
+
+`example` と `examples`について...
+
+JSON Schemaの最新バージョンでは<a href="https://json-schema.org/draft/2019-09/json-schema-validation.html#rfc.section.9.5" class="external-link" target="_blank">`examples`</a>というフィールドを定義していますが、OpenAPIは`examples`を持たない古いバージョンのJSON Schemaをベースにしています。
+
+そのため、OpenAPIでは同じ目的のために<a href="https://github.com/OAI/OpenAPI-Specification/blob/master/versions/3.0.3.md#fixed-fields-20" class="external-link" target="_blank">`example`</a>を独自に定義しており(`examples`ではなく`example`として)、それがdocs UI(Swagger UIを使用)で使用されています。
+
+つまり、`example`はJSON Schemaの一部ではありませんが、OpenAPIの一部であり、それがdocs UIで使用されることになります。
+
+## その他の情報
+
+同じように、フロントエンドのユーザーインターフェースなどをカスタマイズするために、各モデルのJSON Schemaに追加される独自の追加情報を追加することができます。